モジュールを使用すると、エフェクトチェーンを作成できます。各モジュールはそのエフェクトチェーン内で 1 回のみ使用できます。エフェクトチェーン内のモジュールをドラッグして配置を変更し、処理順を変更できます。
モジュールの全般設定
モジュールごとに、以下の設定を利用できます。
- Bypass
-
モジュールをバイパスします。これにより、信号を処理する前とあとのサウンドを比較できます。
- Solo
-
モジュールをソロにします。一度にソロにできるのは 1 つのモジュールだけです。
- Remove
-
モジュールチェーンからモジュールを削除できます。
以下のエフェクトモジュールを使用できます。
Chorus
入力信号をわずかにディチューンして元の信号に加えることで、音に奥行きや厚みを出す 1 段階のコーラスエフェクトです。
- Rate
-
「Tempo Sync」がオンの場合、「Rate」を使用してモジュレーションスイープをホストアプリケーションのテンポに同期させるテンポのベースノート値を設定します (1/1 ~ 1/32 音符、3 連符、付点音符)。
「Tempo Sync」がオフの場合、スイープレートは「Rate」ダイアルを使って自由に設定できます。
- Sync
-
テンポ同期のオン/オフを切り替えます。
- Width
-
コーラスエフェクトの深さを設定します。値が高いほど効果も大きくなります。
- Tone
-
出力信号の音の特性を変更します。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
Flanger
クラシックなフランジャーエフェクトです。
- Rate
-
「Tempo Sync」がオンの場合、「Rate」を使用してフランジャースイープをホストアプリケーションのテンポに同期させるテンポのベースノート値を設定します (1/1 ~ 1/32 音符、3 連符、付点音符)。
「Tempo Sync」がオフの場合、スイープレートは「Rate」ダイアルを使って自由に設定できます。
- Sync
-
テンポ同期のオン/オフを切り替えます。
- Feedback
-
フランジャーエフェクトの特性を決定します。設定値を高くすると、より金属的なスイープサウンドになります。
- Tone
-
出力信号の音の特性を変更します。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
Phaser
クラシックなフェイズエフェクトです。
- Rate
-
「Tempo Sync」がオンの場合、「Rate」を使ってフェイザースイープに同期させるテンポのベースノート値を設定します (1/1 ~ 1/32 音符、3 連符、付点音符)。
「Tempo Sync」がオフの場合、スイープレートは「Rate」ダイアルを使って自由に設定できます。
- Sync
-
テンポ同期のオン/オフを切り替えます。
- Width
-
Hi と Lo のモジュレーションエフェクトの強さを設定します。
- Tone
-
出力信号の音の特性を変更します。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
Vibrato
ピッチモジュレーションエフェクトです。
- Rate
-
「Tempo Sync」がオンの場合、「Rate」でビブラートに同期させるテンポのベースノート値を指定します (1/1~1/32 音符、3 連符、付点音符)。
「Tempo Sync」がオフの場合、モジュレーションスピードは、「Rate」ダイアルを使って自由に設定できます (テンポには同期しません)。
- Sync
-
テンポ同期のオン/オフを切り替えます。
- Depth
-
ピッチモジュレーションの強さを設定します。
- Spatial
-
モジュレーションにステレオ効果を付加します。
Envelope Filter
自動 Wah エフェクトを生成できるクラシックなエンベロープフィルターです。
- Range
-
フィルターの周波数レンジを設定します。「Sweep Downwards」はフィルタースイープを反転させます。
- Q-Factor
-
エンベロープフィルターエフェクトの強さを設定します。
- Sensitivity
-
インストゥルメントのレベルに対してエフェクトが反応する感度を設定します。
- Attack
-
入力信号に対してエフェクトが反応する早さを設定します。
- Release
-
信号のリリース部のゲインを設定します。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
- Type
-
フィルタータイプを設定します。使用できるフィルタータイプは、ローパスフィルター (LP)、ハイパスフィルター (HP)、バンドパスフィルター (BP)、またはノッチフィルターのいずれかです。
Filter
フィルターモジュレーションエフェクトです。フィルターの周波数を LFO で変調するか、手動で設定します。
- 「LFO/Manual」ボタン
-
「LFO」モードと「Manual」モードを選択できます。「LFO」モードでは、モジュレーションレートを指定するか、プロジェクトテンポに同期させることができます。「Manual」モードでは、周波数を手動で設定できます。
- Freq
-
フィルター周波数を設定します。このパラメーターは「Manual」モードでのみ使用できます。
- LFO-Freq
-
LFO モジュレーションのフィルター周波数を設定します。「Tempo Sync」がオンの場合、モジュレーションをホストアプリケーションのテンポに同期させるためのベースノート値を設定します。
「Tempo Sync」がオフの場合は、周波数を自由に設定できます。
このパラメーターは「LFO」モードでのみ使用できます。
- Tempo Sync
-
「LFO-Freq」パラメーターのテンポ同期をオンまたはオフにします。このパラメーターは「LFO」モードでのみ使用できます。
- Q-Factor
-
フィルターのレゾナンスを設定します。
- Type
-
フィルタータイプを設定します。使用できるフィルタータイプは、ローパスフィルター (LP)、ハイパスフィルター (HP)、バンドパスフィルター (BP)、またはノッチフィルターのいずれかです。
- Low/High
-
フィルターフリーケンシーモジュレーションの範囲を設定します。
Bit Crusher
入力したオーディオ信号がビットリダクションによって壊され、切りつめられ、ノイジーで歪んだサウンドになります。
- Bits (0~24 ビット)
-
ビット解像度を設定します。24 にすると最も高音質で、値を下げていくとノイジーになります。
- Sample Div.
-
オーディオサンプルがどの程度破壊されるかを設定します。最大値に設定すると、オリジナルのオーディオ信号の情報はほとんど形を失い、認識不可能なノイズに変化します。
- Mode
-
4 つの操作モードから 1 つを選択します。それぞれのモードで異なったサウンドになります。モードの「1」と「3」は過激かつノイジーで、「2」と「4」は控えめな効果になります。
Overdrive
真空管アンプのようなオーバードライブエフェクトを生成します。
- Drive
-
出力信号に倍音を追加します。
- Tone
-
追加した倍音のフィルターエフェクトとして機能します。
- Level
-
出力レベルを調節します。
Pitch Shifter
ピッチシフトエフェクトです。
- Detune
-
入力信号のピッチを半音単位で変更します。
- Formant
-
入力信号の音質を変更します。
- Formant Preservation
-
「Detune」コントロールでピッチを変更する際にフォルマントを保持します。
Frequency Shifter
入力信号の各周波数を一定量移動させ、ハーモニック成分を変化させます。フィードバックを追加するとフェイザーに似たサウンドになります。
- Shift
-
周波数を移動させる量を設定します。
- Feedback
-
エフェクトの出力から入力に戻される信号の量を設定します。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
Delay
MonoDelay はテンポベースで、または自由にディレイタイムを設定して使用できます。
- Delay
-
「Sync」がオンの場合、ディレイのベースノート値を設定します。「Sync」がオフの場合、ミリ秒単位でディレイタイムを設定します。
- Sync
-
テンポ同期のオン/オフを切り替えます。
- Feedback
-
ディレイ入力に戻す信号の量を設定します。設定値が高いほど、繰り返しの数が多くなります。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
Reverb
リアルな室内の雰囲気とリバーブエフェクトを作り出す汎用的なリバーブです。
- Pre-Delay
-
リバーブが効き始めるまでの時間を設定します。初期反射音が聴こえるまでの時間を長くすると、広い空間をシミュレートできます。
- Time
-
残響時間を秒単位で設定できます。
- Size
-
初期反射音のディレイタイムを変更し、広い空間から狭い空間までシミュレートします。
- Low Level
-
低域のディケイタイムを調節します。通常の室内環境の残響では、中域よりも高域と低域の方が早く消えます。レベルのパーセンテージを下げると、低域が消えるまでの時間が短くなります。100% を超える値を設定すると、中域よりも低域が消えるまでの時間の方が長くなります。
- High Level
-
高域のディケイタイムを調節します。通常の室内環境の残響では、中域よりも高域と低域の方が早く消えます。レベルのパーセンテージを下げると、高域が消えるまでの時間が短くなります。100% を超える値を設定すると、中域よりも高域が消えるまでの時間の方が長くなります。
- Width
-
ステレオイメージの左右の広がりをコントロールします。0% に設定するとリバーブ出力はモノラルになり、100% に設定するとステレオになります。
- Mix
-
ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
AutoPan
左右のステレオ位置をモジュレーションできるオートパンエフェクトです。
- Rate
-
オートパンの速度を設定し、パノラマ内での動きを表示します。「Tempo Sync」がオフになっていると、速度は Hz (ヘルツ) で設定されます。「Tempo Sync」がオンになっていると、速度をテンポ値で設定できます。
- Sync
-
テンポ同期のオン/オフを切り替えます。
- Link
-
このボタンがオンになっていると、左右のチャンネルが同時にモジュレーションされます。この結果、オートパンニングのかわりに、チョッピングエフェクトが生成されます。
このモードでは、「Width」で、ボリュームモジュレーションの強さを設定します。
- Width
-
ステレオパノラマの左右の端の偏差総量を設定します。「Link」がオンになっている場合、ボリュームモジュレーションの強さを設定します。
- Waveform Shape
-
モジュレーションの波形のプリセットを選択できます。
-
「Sine」では、なめらかなスイープ信号が生成されます。
-
「Triangle」では、のこぎり波が生成されます。右端から左端までリニア移動し、戻ります。
-
「Square」では、右端に素早くジャンプしてから、左端にジャンプし、中央に戻ります。
-
Gate
設定したスレッショルドより低いオーディオ信号を無音化します。信号レベルが設定したスレッショルドを超えるとすぐに、ゲートが開いて信号を通過させます。
- Threshold
-
ゲートが有効になるレベルを設定します。設定したスレッショルドを超えた信号レベルに対してはゲートが開き、設定したスレッショルドより低い信号レベルに対してはゲートが閉じます。
- Release
-
ゲートが閉まったあとの時間を設定します。