StepFilter は、パターンを設定できるマルチモードのフィルターで、リズミカルで鼓動のようなフィルターを作り出すエフェクトです。また、MIDI を使って個別にパターンステップをトリガーできます。
一般的な動作
StepFilter のフィルターカットオフとレゾナンスの 2 つのパラメーターは、16 ステップのパターンを作り出し、シーケンサーのテンポと同期します。
横軸、左から右へ 1~16 ステップが示されます。縦軸でフィルターカットオフ周波数、レゾナンスを設定します。縦軸の高い位置にステップの値を入力すると、フィルターカットオフ周波数、またはフィルターレゾナンスは比例して高くなります。
再生を開始して、カットオフやレゾナンスのパターン設定を編集すると、フィルターパターンが StepFilter の音源にどのように作用するかを聴くことができます。
Sync がオフの場合は、MIDI ノートを使用してパターンステップをトリガーできます。
ステップ設定
ステップを入力するには、パターングリッドウィンドウをクリックします。
個々のステップ入力は、縦軸を上下にドラッグするか、空のグリッドボックスを直接クリックして行ないます。左右にクリック&ドラッグすると、連続したステップがポインターの位置で入力されます。
ステップの値を変更するには、ステップを上下にドラッグします。
ディスプレイをクリックしてドラッグすると、カーブを描くことができます。
新しいパターンの選択
パターンはプロジェクトと共に保存され、カットオフやレゾナンスのパターンを最大 8 個、内部に保存できます。カットオフとレゾナンスのパターンの両方が一緒に、8 個のパターンメモリーに保存されます。
Pattern スロットを使用して新しいパターンを選択します。新しいパターンは、初期設定ではすべて同じステップ値になっています。
StepFilter のパラメーター
- Filter Type
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フィルタータイプを設定します。使用できるフィルタータイプは、ローパスフィルター、バンドパスフィルター、またはハイパスフィルターのいずれかです。
- フィルターモード
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2 種類のフィルタータイプのどちらかを選択できます。Classic モードはこのプラグインの前のバージョンと互換性があります。Modern モードは Hard Clip パラメーターが追加で提供されています。
- Mix
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ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。
- Base Cutoff
基本フィルターカットオフ周波数を設定します。Cutoff グリッドで設定した値は Base Cutoff の値と関連付けられています。
「Cutoff」グリッドの上の「RND」コントロールを使用すると、パターンの新しいサイクルごとに、設定した「Base Cutoff」値からランダムなずれが適用されます。「RND」の値を高くするほど、許容されるずれが大きくなります。
- Base Resonance
基本フィルターレゾナンスを設定します。Resonance グリッドで設定した値は Base Resonance の値と関連付けられています。
「Resonance」グリッドの上の「RND」コントロールを使用すると、パターンの新しいサイクルごとに、設定した「Base Resonance」値からランダムなずれが適用されます。「RND」の値を高くするほど、許容されるずれが大きくなります。
補足Base Resonance の値を高く設定した場合、一定の周波数で歪んだ音になりますので、注意してください。
- Rate
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「Sync」がオンの場合、「Rate」を使用してパターンの再生をホストアプリケーションのテンポに同期させるテンポのベースノート値を設定します (1/1 ~ 1/32 音符、3 連符、付点音符)。
「Sync」がオフの場合、MIDI でパターンのステップを個別にトリガーできます。
- Hard Clip
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信号に対して周波数の高いサウンド特性やディストーションをさらに加えます。このパラメーターは、Modern モードでのみ使用できます。
- Glide
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パターンのステップの間にグライドを加え、値の移行をスムーズにします。
- Output
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出力レベルを設定します。