「インストゥルメントを編集 (Edit Instruments)」ダイアログ - Dorico Pro - 6.1

Dorico Pro ヘルプ

Product
Dorico Pro
Version
6.1
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オンラインヘルプ
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「インストゥルメントを編集 (Edit Instruments)」ダイアログでは、既存のインストゥルメントの設定や名前を変更したり、カスタムの定義や名前を使用して新しいインストゥルメントを作成したりできます。変更内容はそれ以降のプロジェクトのデフォルトとして保存できます。

「インストゥルメントを編集 (Edit Instruments)」ダイアログを開くには、以下のいずれかの操作を行ないます。

  • 「ライブラリー (Library)」その後「インストゥルメント (Instruments)」を選択します。

  • 特定のインストゥルメントのダイアログを開くには、設定モードの「プレーヤー (Players)」パネルでそのインストゥルメントが割り当てられたプレーヤーのカードを展開し、そのインストゥルメントラベルのインストゥルメントメニュー をクリックして「インストゥルメントの定義を編集 (Edit Instrument Definition)」を選択します。

「インストゥルメントを編集 (Edit Instruments)」ダイアログ

「インストゥルメントを編集 (Edit Instruments)」ダイアログには以下のセクションがあります。

  1. インストゥルメントリスト

    選択したインストゥルメントファミリーと検索フィルター (該当する場合) 内のすべてのインストゥルメントが表示されます。

    現在のプロジェクト内のインストゥルメントには⁠「(スコア内) ((in score))」⁠と表示されます。「インストゥルメントを編集 (Edit Instruments)」ダイアログでインストゥルメントに加えた変更は、プロジェクト内の対応するタイプとバリアントのすべてのインストゥルメントに影響します。

    リストの一番上に以下のオプションがあります。

    • ファミリーでフィルター (Filter by family): インストゥルメントリストで使用できるインストゥルメントのタイプを選択できます。

    • 検索フィールド: テキストを入力して、選択したインストゥルメントファミリーに含まれているインストゥルメントをフィルタリングできます。

    • プロジェクトのインストゥルメントのみ表示 (Show only project instruments): 現在のプロジェクトで使用されているインストゥルメントだけが表示されるように、インストゥルメントリストをフィルタリングできます。

    リストの最下部のアクションバーには以下のオプションがあります。

    • 選択からインストゥルメントを新規作成 (New Instrument from Selection): 既存のインストゥルメントのコピーをベースに新しいインストゥルメントを作成できます。

    • 選択からバリアントを新規作成 (New Variant from Selection): 代替の移調など、既存のインストゥルメントの新しいバリアントを作成できます。

    • デフォルトとして保存 (Save as Default): 選択中のインストゥルメントをユーザーライブラリーに保存し、複数のプロジェクトで現在の設定のインストゥルメントを使用できるようにします。デフォルトとして保存したインストゥルメントは として表示されます。

    • リセット (Reset): 選択したインストゥルメントに対して行なったすべての変更を削除し、元の設定に戻します。

    • 削除 (Delete): 選択したインストゥルメントを削除します。

      補足

      プリセットのインストゥルメント、またはプロジェクト内で現在使用中のインストゥルメントは削除できません。

  2. インストゥルメント (Instrument)

    このセクションでは、選択したインストゥルメントの識別情報とカテゴリー情報を指定できます。

    • インストゥルメントピッカー名 (Name in instrument picker): インストゥルメントピッカーのインストゥルメント列で使用する名前を設定できます。

    • バリアント名 (Variant name): インストゥルメントピッカーのバリアント列で使用する名前を設定できます。

    • バリアントの説明をリセット (Reset variant description): バリアント名をデフォルトにリセットします。

    • 弦とチューニングを編集 (Edit Strings and Tuning): 「弦とチューニングを編集 (Edit Strings and Tuning)」ダイアログを開きます。フレット楽器にのみ使用できます。

    • 打楽器の演奏技法を編集 (Edit Percussion Playing Techniques): 「打楽器の演奏技法 (Percussion Instrument Playing Techniques)」ダイアログを開きます。プロジェクトに追加していない無音程打楽器にのみ使用できます。

    • 打楽器キットを編集 (Edit Percussion Kit): 「打楽器キットを編集 (Edit Percussion Kit)」ダイアログを開きます。プロジェクトに追加していない打楽器キットにのみ使用できます。

    • インストゥルメントへの現在の変更を破棄 (Discard Current Changes to Instrument): 最後にダイアログを開いてから選択したインストゥルメントに加えたすべての変更を削除します。

    • ファミリー (Families): 選択したインストゥルメントが属するインストゥルメントファミリーが表示されます。「編集 (Edit)」 をクリックしてインストゥルメントをインストゥルメントファミリーに追加したりインストゥルメントファミリーから削除したりできます。

    ヒント

    プロジェクトにすでに追加されている打楽器インストゥルメントや打楽器キットは設定モードで編集できます。

  3. 譜表ラベル (Staff Labels)

    このセクションには、選択したインストゥルメントのすべてのインストゥルメント名と関連する設定が表示されます。

    「インストゥルメント名を編集 (Edit Instrument Names)」をクリックして「インストゥルメント名を編集 (Edit Instrument Names)」ダイアログを開くことができます。

  4. 譜表と音部記号 (Staves and Clefs)

    「譜表 (Staves)」サブセクションでは、選択したインストゥルメントに対して以下のオプションを使用できます。

    • 譜表の数 (Number of staves): 譜表のデフォルトの数を設定できます。最大値は 3 です。

    • 譜表線の数 (Number of staff lines): 各譜表に使用する譜表線の数を設定できます。

      補足

      音部記号は譜表線の数に関係なく、第 1 線に対して相対的に配置されます。たとえば、一線譜とト音記号を使用した有音程楽器の場合、1 本の譜表線がミドル C の上の E として扱われます。

    • 大括弧のスパン (Span of bracket): 一番上の譜表から下へと中括弧/大括弧でくくる譜表の数を設定できます。2 つ以上の譜表を使用するように設定されたインストゥルメントでのみ使用できます。

    • 結合タイプ: 譜表を中括弧と大括弧のどちらで結合するかのデフォルト設定を変更できます。

    • 譜表の第 3 線上にある音符の符尾のデフォルトの向き (Default stem direction if contextual): 符尾の向きの動作が前後関係によって決まる場合、第 3 線の音符の符尾が上向きになるか下向きになるかを変更できます。

    • 声楽の譜表 (Vocal staff): インストゥルメントを声楽のインストゥルメントとして定義できます。声楽の譜表は小節線で結合されず、強弱記号は自動的にその上に配置されます。

    • リズムセクションのインストゥルメント (Rhythm section instrument): インストゥルメントをリズムセクションとして定義できます。これは、その譜表にコード記号が表示されるタイミングに影響する場合があります。

    「音部記号 (Clefs)」サブセクションでは、実音/移調音のレイアウトで各譜表に使用する音部記号を個別に選択できます。

  5. 移調 (Transposition)

    このセクションには、選択したインストゥルメントの移調と調号のオプションがあります。無音程打楽器には使用できません。

    • 記譜上のミドル C (ノート 60) の実際の発音 (Written middle C (note 60) sounds as): 実音のレイアウトのオクターブの移調を設定できます。

    • 移調スコアにおけるミドル C (ノート 60) の発音 (In a transposing score, written middle C (note 60) sounds as): 移調音のレイアウトの移調を設定できます。

    • 調号を使用 (Uses key signatures): インストゥルメントに調号を表示するかどうかを設定できます。たとえば、通常、ティンパニの譜表には調号を使用しません。

  6. 音域 (Range)

    このセクションでは、ミドル C のナンバリング変換設定に応じて、選択したインストゥルメントで標準的な演奏者と上級奏者が演奏できるピッチ範囲をそれぞれ設定できます。

    設定した音域によって、どの音符が音域外と見なされるかが決まります。