ここまでくると驚くことではありませんが、Dorico には歌詞入力専用のポップオーバーが用意されており、歌詞や音節を入力したあとも開いたままにできます。歌詞や音節のあとにハイフンが必要かどうかに応じて対応するキーを押すことで、ポップオーバーを自動的に次の音符に進めることができます。
前提
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声部のメロディーを入力しておきます。音符とは別に歌詞を入力することもできますが、音符がすでにある状態で歌詞を入力する方がはるかに簡単です。
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記譜モードを開いておきます ([Ctrl]/[command]+[2] を押します)。
手順
結果
イントロとサビの部分の歌詞を入力しました。音節間には自動的に歌詞のハイフンが表示され、水平方向のスペースが十分にある場合は、タイでつながれた音符の歌詞や複数の音符にまたがる歌詞には歌詞の延長線が表示されます。また、タイでつながれた音符も含め、複数の音符にまたがる歌詞は自動的に左揃えになり、組段ごとに歌詞のライン全体の一貫した垂直位置が計算されます。
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テキストエディターや Dorico の既存の歌詞のラインなど、音節がすでにハイフンで適切に区切られた歌詞がある場合は、その歌詞をコピーして歌詞のポップオーバーに貼り付けることができます。歌詞のポップオーバーが開いており、歌詞がクリップボードにコピーされていれば、[Ctrl]/[command]+[V] を押すだけで各音節を 1 つずつ入力できます。音節が複数の音符にまたがる場合は、[-] または [Space] を押して、その音節の長さを Dorico に伝える必要があります。
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個々の歌詞の配置を変更するには、歌詞を選択し、プロパティパネルの「歌詞 (Lyrics)」グループにある「歌詞のテキストを整列 (Lyric text alignment)」プロパティを使用します。この操作を行なうことで、歌詞を表示するために音符を水平方向に動かす距離を短くできることがあります。