Resonator

Retrologue ヘルプ

Product
Retrologue
Version
2.4
Language
日本語
Document type
オンラインヘルプ
ft:openMode
fluidtopics

Resonator エフェクトには、基本的なサウンド特性を設定するフィルターシェイプがあらかじめ 14 種類用意されています。これに加えて、3 種類の LFO を使用して各フィルターを個別に変調できるので、サウンドに一段と変化を付けられます。

人間の声またはアコースティック楽器のサウンドは、その独特のフォルマント領域、つまり、特定のサウンドの典型的な周波数スペクトルのレゾナンスで特徴付けられます。たとえば、男性歌手が歌うときの母音⁠ア⁠には、F1 = 570Hz、F2 = 840Hz、および F3 = 2410Hz という 3 つのフォルマント特性があります。Resonator エフェクトでは、パラレル接続されている 3 種類のフィルターを使用して、このようなフォルマント領域をサウンドに形成できます。フィルターの「Cutoff」「Resonance」、および「Gain」パラメーターを調節することでフォルマント領域の位置とレベルを指定できます。

Resonator Shape

エフェクトの基本的なサウンド特性を設定します。各シェイプは、低域、中域、および高域の異なるフィルタータイプを独自に組み合わせています。

オプション

Filter Low/Mid/High

Low-Pass 1

LP6/LP6/LP6

Low-Pass 2

LP12/LP12/LP12

Band-Pass 1

BP12/(-1)BP12/BP12*

Band-Pass 2

BP12/BP12/BP12

High-Pass 1

HP6/HP6/HP6

High-Pass 2

HP12/HP12/HP12

Peak 1

LP6/(-1)BP12/HP6*

Peak 2

LP6/BP12/HP6

Bat 1

HP12/BP12/LP12

Bat 2

HP6/BP12/LP6

Wings 1

LP6/BR12/HP6

Wings 2

HP12/BR12/LP12

Wings 3

LP6/(-1)BR12/HP6*

Wings 4

HP12/(-1)BR12/LP12*

*(-1) は、位相の反転を意味します

Mix

ドライ信号とウェット信号の比率を設定します。

「Filter」ページ

Cutoff

フィルターのカットオフ周波数 (フォルマント領域の中心の周波数) を調節します。

Resonance

フィルターのレゾナンスを調節します。レゾナンスによって、フォルマント領域が強調される度合いが決まります。設定を高くすると、フィルターは自己発振し、電話の呼出音のような音になります。

Gain

フィルターの入力ゲインを調節します。ゲインによって、フォルマント領域のレベルが決まります。

LFO Modulation Source

カットオフを変調する LFO を選択します。

LFO Modulation Depth

LFO のカットオフモジュレーションを調節します。

Arp Modulation Source

モジュレーションソースとして使用する「Arp」ページのコントローラーレーンを選択します。

これによって、カットオフの変調に使用される MIDI コントローラーが決まります。

Arp Modulation Depth

コントローラーレーンの変調の強さを設定します。

これによって、MIDI コントローラーからのカットオフモジュレーションが調節されます。

「LFO」ページ

LFO Wave Shape

「Waveform」は波形の基本的なタイプを選択します。「Shape」は波形の特性を変更します。

  • 「Sine」はビブラートやトレモロに適したスムーズなモジュレーションを生成します。「Shape」は波形にハーモニクスを付け加えます。

  • 「Triangle」「Sine」と似ています。「Shape」は三角形の波形を台形に連続的に変化させます。

  • 「Saw」はのこぎり波の周期を生成します。「Shape」は、下降から、三角形、上昇へと波形を連続的に変化させます。

  • 「Pulse」は段階的なモジュレーションを生成します。この場合、モジュレーションは 2 種類の値の間で唐突に切り替わります。「Shape」は、波形のハイの状態とローの状態の比率を連続的に変化させます。「Shape」を 50% に設定した場合、純粋な矩形波が生成されます。

  • 「Ramp」「Saw」波形と似ています。「Shape」は、のこぎり波が上昇する前の無音状態を広げます。

  • 「Log」は、対数動作のモジュレーションを生成します。「Shape」は、対数曲率を負から正へと連続的に変化させます。

  • 「S & H 1」はランダムな段階化されたモジュレーションを生成します。この場合それぞれのステップはさまざまです。「Shape」は各ステップの間に傾斜を設定し、完全に右に回すと、段階的なモジュレーションがスムーズなランダム信号に変化します。

  • 「S & H 2」「S & H 1」と似ています。各ステップはランダムなハイとローの値の間で交互に切り替わります。「Shape」は各ステップの間に傾斜を設定し、完全に右に回すと、段階的なモジュレーションがスムーズなランダム信号に変化します。

Spread

エフェクトの各チャンネルに、個別の LFO 信号があります。このパラメーターによって、LFO 信号の位相が複数のチャンネルをまたがって広がります。

たとえば、エフェクトをステレオで使用した場合、正の値に設定すると、LFO の位相が左のチャンネルでは前にシフトし、右のチャンネルでは後ろにシフトします。

Sync

「Freq」パラメーターを拍子の分数で設定するには「Sync」をオンにします。

Freq

カットオフモジュレーションの周波数を設定します。